キミは掴めない。


***


それから約3週間、ほぼ毎日と言っていいほど4人で練習を重ねて。


「体育祭日和だ〜!」

とうとう、体育祭当日がやってきた。


わたしと同じ赤いハチマキをつけた千尋ちゃんが、太陽を見て、んー!と伸びをする。


金髪の千尋ちゃんに赤いハチマキ。そしてきらりと光る右耳のピアス。

うん、なんかすっごく似合う。


そしてやっぱり千尋ちゃんは綺麗だ。


「早速玉入れからスタートだね。みっちゃんファイト!」

「が、頑張る……!」


そんな千尋ちゃんに背中を押されて、わたしは早速第一種目である玉入れに出場した。



……けど。



「───見事な最下位おめでとう」


応援席に戻ると、そこには可笑しそうにクスクス笑う清瀬くんの姿。