キミは掴めない。



今考えたら、確かに2人はいつも一緒にいた。

それなのに少しもそういう風に考えないわたしって……。


「おい手塚ー、この子落ち込んでるから助けてやってー」

「えっ!?清瀬あんた、みっちゃんに何したの!?」

「いや、俺じゃなくてお前らだって」


清瀬くんの声かけに慌てて駆け寄ってくれた千尋ちゃん。


靡いた髪の間から、右耳のピアスが太陽に反射してキラリと光って見えた。


「え、なになに。どったの」

後ろから大野くんも駆けつけてくれて、2人とも優しい……って、そうじゃなくて。


「ピ、ピアス……!」


大野くんの左耳についたピアスに、わたしは今初めて気がついた。


シルバーに光るそれは、千尋ちゃんの右耳のピアスと同じ。お揃いだ。


「手塚お前、美瑚にタカとのこと言ってなかったわけ?」

「えっ?」


清瀬くんの言葉に驚いて、わたしを見る千尋ちゃん。


「あれ、ウソ、言ってなかったっけ!?」

言ったとばかり思ってた、と千尋ちゃんは言う。