キミは掴めない。



正直、清瀬くんも来るとは思わなかった。


どうやら千尋ちゃんが「タカも付き合わせるから、どうせなら清瀬も」と呼んだらしいんだけど。


「これじゃあ俺はただのお守り役じゃんね?」

「うっ」


まさに清瀬くんの言葉通りで、自分が恥ずかしくなる。


走るよりも簡単で、尚且つ体力も付くからと千尋ちゃんが教えてくれたこの縄跳びの練習メニュー。


ただ普通に跳ぶまではできた。

けど後ろ跳びになった瞬間、頭がパニックになるし、転ぶし。

その拍子にヒモが足に絡まって、解こうと動いたら腕まで絡まるこの始末。


さすがの千尋ちゃんにも目を丸くされた。


な、情けない……。


「まずは基礎の基礎を叩き込まないとダメだな」


呆れながらも笑った清瀬くんが、はい、と手を差し出してくれる。


「立てるか?」

「あ、りがと……」


お言葉に甘えてその手を握ると、グイッと簡単に持ち上げられた。