き、清瀬くん。やっぱりわたしにはレベルが高すぎるよ……。
チラッと清瀬くんの姿を確認しようとしても、立ち話している女の子たちが壁になって全く見えない。
意地悪なところもあるけど、やっぱりいまのわたしにとって助けになる人は彼しかいないと実感してしまう。
なんだか彼の思う壺になっているような気がするのだけが悔しいから、絶対に本人には言いたくないんだけど。
「チヒロ帰ろうぜ〜……って、あれ?」
ふと、背後からの視線を感じた気がした。
「ほら、やっぱりそうだよな?久遠の……。えーっと、」
そして聞こえてきたのは、清瀬くんの名前……?
「あ、そうだ!月島美瑚チャン!」
「……っ!?」
突然大きな声でフルネームを呼ばれ、思わずビクッと体が揺れた。



