次の日の朝、
「おはよう。」
松井里玖だ。
無視した。
「あっ、無視された。」

女の子たちに
「里玖くんのあいさつ無視なんて、何様?信じられない。」

『はいはい。なんでも言ってください。』


昼休み、屋上に行くのはやめた。
また、松井里玖がいると嫌だから。

体育館の裏にした。誰もいない。
マネージャーからLINEが来た。
『今日は、お休みっです。撮影が飛びました。』
『了解です。』
時々、休みがあったり、撮影スタッフや相手の都合で飛ぶことがある。

『今日は、久々休み。何しよっかなあ。』

「ここにいた。見~つけた。」
松井里玖だ。
「俺から、逃げられると思ってるの?」
「私に関わらないで?」
最低。見つかった。

「昨日の帰りと今日の朝、無視しただろ?それに、昼休み屋上行ったらいないんだもん。勝手に場所変えたね。」
「気分転換です。」
「へー、奴隷ちゃん。あなたに罰を言い渡します。俺に弁当を毎日作りなさい。」
「は?ヤダ。」
「嫌なら、いいよ。ばらしちゃおうっと。」
眼鏡取られた。
「わかった。作ってきます。」
「やったー、よろしくね。優菜。」

『なんなんこいつ。』