次の日、屋上で、お弁当を食べていた。
マネージャーから連絡がきたから、電話した。
「お疲れ様です。
 今日は、Cスタジオですね。了解しました。
 ”strawberry”の対談コーナーですか。
 はい。わかりました。
 考えておきます。」
電話を切った。

「へー、”strawberry”って、女たちが呼んでる雑誌でしょ?出てるの?」

振り返ると、
顔よし頭よしスポーツ万能で、女子から大人気。生徒会長の松井里玖がいた。
「なんで、ここにいるの?立ち入り禁止でしょ?」
「いや、開いてたから入ってみた。桜木さんこそ立ち入り禁止なのになんでいるの?」
「それは・・・。」

「ところで、今の話何?
 昨日も、同じような電話してたし、
 たまたま、21時頃、大手モデル事務所から出てくるの見てさあ。」

『バレた』

「人違いじゃない?」
動揺した。
「明らかに動揺しているね。この写真でも、人違いと・・・?」

『私だ。』

「悪趣味。消して。」
「認めるの?」
「誰にも言わないで。」
「なんで?学校で生き辛くなるから?」
「そう。」

「誰にも言わない。その代わり、俺の奴隷になってよ。」
「は?何言ってんの?」
「ストレス溜まるんだよね。家でも学校でも、いい子ちゃんでいると・・・。」

『こいつ、性格悪。いい子ぶってたんだ。』

「嫌なら、バラす。」
「脅し?最低。奴隷になります。だから、バラさないでください。」
「お願い致します。は・・?」
「お願い致します。」

『屈辱』