理玖を避けるようになっていた。

1ヶ月が経った。
理玖が、体育館の倉庫の片付けをしていたら、やってきた。
鍵を閉められ、ドアの前に立ち逃げれなかった。

「やっと捕まえた。
お前いつも逃げるんだもん。
俺、なんかしたか?
言ってくれなきゃわからない」

「理玖は何もしてない。
私が、私が、バカだから、
理玖のそばにいちゃいけない。」

「あのことか?
 気にしなくていい。俺が忘れさせてやる。
だから、無視するな。」
無理やりキスされた。
涙が出た。

「私、理玖を裏切った。」
「俺は裏切られてない。
俺は、優菜がいないとダメだ。」