結局、初恋の彼、一雄は同窓会へ現れない。 大好きだったあの笑顔も見れずじまい。 ああーあ残念。 そりゃあ、そうだよね。 そもそも、まだ、アメリカだもんね。 いっぱい、いっぱい、話したいことあったけど。 来れる訳がないもんね。 わたしの初恋は、終わっていた。 彼から届いた自由の女神の絵はがきとともに。 分かっていたけれども、心の中にぽっかりと穴がひとつ増えてゆく。