でも、さあー3年前のクリスマス。
一流ホテルのレストランでふたりで食事をしていたよね。
「ゆき乃のこと、大切にするから」
あの言葉、何処へ行ってしまったのだろうか。
まさか、一雄がアメリカの遠い街に行ってしまうなんて・・・

「来年もここで一緒にシャンパンのコルクを一緒に開けたい」
そんなウキウキする時間が、ずっと続きますようにと祈っていた。
あなたともっと一緒にいたかったよ。

「I love you. 世界で一番君が好き」
この好きだった気持ち、心から切り取ることなんか出来ないよ。
国際電話をかけなくなってから、まもなく、3年が過ぎようとしていた。