何が、チュンチュンだよ。
職場のホテルロビーのイルミネーションすら無用の長物に見えているのに。
出勤の度に、ちょっとだけ、複雑で微妙な気持ちが沸き起こってくる。
「今に見ていろ、わたしの恋の青春だって終わっていないんだから」
「ちょっとだけ若い小雀たち、うるさい!」
そんな強がりを心の中で言って、傷つく気持ちを慰めていた。
でも、心の中に虚しさと寂しい気持ちが増してゆく。
早く、次の恋がしたい。出来るなら、忘れることができないくらいの出会いで。
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