初恋の愛は思い出となってゆく。

思い出には楽しいことと辛いことがある。
けれど、彼と一緒に過ごした時間はもう戻ってこない。

いっぱい喧嘩もしたよね。
言いたいこと、好き勝手なこと言い合っていた。
どっちがいいとか悪いということもなく。
でも、いつも、最後は笑ってごめんで許される仲だった。

「一雄、ありがとうね。思い出いっぱい作ってくれて」
わたし、自由の女神のはがきに鋏を入れてゆく。
ありがとう、そして、さようなら。