「大きくなったら、兄ちゃんと結婚したい」 そんな、我が儘まで、言っていたことを覚えている。 『兄妹の永遠の愛』 兄の背丈とわたしの背の高さが離れ、 わたしは幼い夢を懐いたまま、 中学生となり、それが無理な禁断の夢だと分かる。 ただの憧れ、世の中の人はそんな言葉で表現する。 そんなんじゃない。 それなら、兄ちゃんに似ている男の子を好きになろうと決心した。