「どうして、泣くの」 「嬉しくて、涙が止まらない」 「今度は、山中温泉に川床料理を食べに行こうよ、約束して」 いつになく、積極的な自分がそこにいる。 ただ、2人の時間を止めたくなかっただけ。 政孝さんは、少し驚いている様子。 「川床?京都の鴨川のは有名だけど、この近くに?」 思い切って言葉をつなげて誘ってみる。 内心はさらにドキドキ。 もう25歳が近づく女なのに。でもそこには打算なんかない。 ただ、彼ともう少しだけでも一緒に居たいだけ。