「いや、その気持ちは凄く分かるんだ」 「えっ」 「今度、会ったら正直に話そうと思っていた。でも、今夜は見合いの席ではなく、偶然の賜物だよ」 「偶然って?」 「神さまからの奇跡的なお届け物」 2人は手を取り合って笑っている。 もう、心の中にある最後のわだかまりを打ち明けてしまおうかと決めた。 もし、あの人が恋人だったら、彼女の幸せを奪い取ることなんか出来ない。 ダメなら、それもまた、わたしの運命だと思って諦める。