「わたしねぇ、いつも飛べない鳥だと言われてしまって。本当にカッコつけて強がりばかり言ってるけど、いざとなると何にも出来ない」 「そんなこと、ないって。心がピュアだから、頑なに心を閉ざしてしまうだけ」 「本当?」 「ゆき乃って、呼んでいいかい」 「はい」素直に返事をしている。 「ゆき乃、薄紫の浴衣がとても似合っていて、凛とした女性だ」 貴方は、初めて名指しで呼んでくれた。それだけでドキドキ。 心の中に新しい花が咲き、感じたことのない気持ちがしてくる。 少しずつ、彼は心を開いてくれた。