わたしにとっては、毎年見る光景。 今夜、いつもと異なるのはひとりでないこと。 いつもは一緒だとしてもお兄ちゃん。 色気もへったくれもない。 いまは、隣を一緒に歩いてくれる男性がそこにいる。 しかも、好きなひとが。 そんな些細なことだけでも、嬉しかった。 ゆっくりゆっくりと歩いてゆく。 まだ、手をつなぐ勇気はない。もう、少女ではないのに。