「まるで夢の世界にいるみたいだ」 夕暮れを向かえると、茶屋街の通りに2人の姿がある。 大きいのと小さいあんどんの光がゆらゆらと姿を包み込んでゆく。 それは、祭りの花火のように派手なものでないが、優しい小さなあかりだった。 「本当に綺麗」 今はひとりじゃない。まだ、手も繋げていないけど。 「和 モダン、こんな言葉が陳腐に聞こえてしまうね」 「まさに、幻想的な空間」 政孝さんは初めて見る光景に感動してくれた。 道の両側には二階建ての古民家が立ち並ぶ。