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─────奇跡が起きた日
キリコ祭りから、1か月程過ぎたであろうか?
何の気まぐれなのか。その日、仕事休みに賑わう店を手伝っている。
今日は茶屋街の祭りの日。朝から観光客で通りはいっぱいとなっていた。
「あっ、あのひと……」
再び、白熊の姿を父親がやっている和菓子屋の軒先に見た。
嘘でしょう。きっと、人違い。
今日は真っ白なおろしたてみたいなTシャツを着ている。
どんどん近づいてくる。
どうしよう。一歩も歩けないほど、身体が動かない。
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