「ありがとう。皆、本当にごめんね。わたしがいけないの」 皆の言いたいことは分かる。でも、わたし、それ以上言葉が出なかった。 「そうじゃないって、ゆき乃元気出して頑張ろう」 「今度、好きな男ができたら、相手の胸に飛び込むんだよ」 「一生の内、そんな出会いなんてないのだから。最後の恋だと思ってさあ……」 見下ろす街中には、神輿を担ぐ威勢の良い掛け声が響き渡る。 笛や太鼓の音、松明の火の粉がこのテラス席へも注がれていた。 その小さなあかりを見て、少しだけ、元気が出てくる。