でも、やっぱり、飛べなかった。
心の中の門を閉ざしてしまう。

「さっきの話だけど……お断りは政孝さんからにしてください」

でも、親達が整えてくれた出会いなんて、嫌だよ。
本当に好きな一番星な人と結ばれたい。
その気持ちは変わっていない。
大切に思ってきたこと、簡単に捨てたくはなかった。