「政孝さん……」 「わたしねぇ、お見合いって堅苦しいのイヤだなあと思っていた」 「そうだよね」男も頷いている。 「貴女の写真を見た時、ビックリ。なんで小学校の先生の僕なんかに見合いしてくれるのだろうかと不思議だった。断られても良いと思っていた。もしかしたら、仲介者の典子さんへの義理立て?」 「はい。でも、政孝さんとお会い出来て嬉しい」 それは、正直な気持ちだった。 「でも、男女の出会いって、こういうのと違うと思うの…」 彼は、わたしの言いたいことばを遮(さえぎ)ってきた。