「相手がどうのこうのではなく、お見合い断ろうと」 「そうですか。僕はゆき乃さんならラッキーだと思っていた」 このひとの瞳は、優しく透き通っている。 どこまでも正直なひと。 なんで、そんなこと、言ってくれるの。 「じゃあー池のところから、わたしのこと知っていたの」 「あれは、全くの偶然、しかも、奇跡みたいなひと時」