「……あの、えっ?えっとそれは、どういう意味ですか?」

思ってもなかった返答に動揺を隠せないでいる。


別にその答えを期待してたわけじゃなくて。

ただ、単純に気になったから聞いただけなのに。


「それは、自分で考えて」

そう平然と答えていたけれど、南先輩の耳は赤く染まっていた。


自分で言って恥ずかしくなるって、

南先輩、可愛すぎます……


そんな可愛い姿に、私は口元が緩みっぱなしだった。



「私も、南先輩が大好きですよ」

しゃがみ込んで花の手入れをする先輩を、横から優しく抱きしめた。


「……菫ちゃん」

顔まで赤く染めた先輩の横顔を、いつまでも見ていたい。そんなふうに思った。