「ほら、おいで」



「あははっ…他人って言われたらそうかもしれないけど、わたしにはそうは思えないのよ、織くん」

「昔からあなたのこと見てきたわ、よく転んで、不器用で、…あなたはとても優しい」


「……あたたかい人よ」


「責める理由なんてひとつもない、あなたは…織くんは…娘をとても大切にしてくれる人だって、知ってるもの」



「もう、いいのよ」

「もう謝らなくていいのよ、織くん」



思わず左胸に手をあてて、

くしゃっと服を握った。



「……っ…」



すげぇ……ここが、あたたかい

……熱い



「…一年前の立夏を好きになってくれたけど、ふふっ…ね、今の立夏はどう?少しは素敵になったかしら」



…少し、なんて、そんなことはない

うまく言えない。

言い表せない。

こんなに感情が抑えられない気持ち。


喜怒哀楽を、心で自然と感じられるのは、立夏といるときだけだ。


余裕なんてない。立夏のことになら、なんだって興味ありまくりだ。

少しの他愛のない会話も、記憶に深く残る。



一年前のクリスマスイブよりもっと…



「……〜っっ…ぅっ…すきです…っ……」