「ほら、おいで」






「……まま、ぱぱ」

「そうそう、ママとパパを探そうね」



無事に、ミカをトイレに連れて行くことができて、ほっとひと安心。

ショッピングモールを出てすぐのところで、私はホッと胸をなでおろした。

よぉーし、母ちゃんと父ちゃんを探す前に、まずは織と合流だね。



「まま、ぱぱ」

「ん?うんうん、ママとパパ探そうね」



どうしたんだろう、不安になっちゃったのかな

でも表情はあまり不安そうではないし、悲しそうでもない。

それに、さっきからどこかをチラチラと見ている。

不思議に思ってミカの視線をたどると、そこにはサンタ服を着た女の人と男の人が、イベントの準備をしている姿があった。


え…


「あ、あれママとパパ?!」



驚きのあまり、大きな声でそう問いかけると、ミカは首を大きく縦に振った。



「よ…、よかったぁ…」



もしかしたらミカは、ママとパパに会いたくてショッピングモールがいいと言ったのかもしれない。

安心したのも束の間、さっきまで控えめだったミカが、ぐいぐいと私の手をひっぱった。



「あっち、あっち行く」

「えぇっ」



焦っているうちに、どんどんひっぱられていき、ついにミカのママとパパのところに到着してしまった。



「…っ?!みか?!」



サンタ服を着た母ちゃんが、目を丸くしてミカに駆け寄った。