「ほら、おいで」



わたしは織に言えなかった。

自分の本当の気持ち。

告白は照れて言えなかったし…織と一緒にイルミネーションが見たいって言えなかった


“クリスマスイブか、クリスマスに、一緒にイルミネーションを見に行くと、そのふたりは結ばれる”


そんな話を聞いてから、イルミネーションを織と一緒に見れば、いつか幼なじみから関係を変えることができるって、そう信じていた。



「……といれ」



弱々しい声が聞こえて振り向けば、ミカは涙目になっていた。

えぇっ


「わ、わかったっ」



ショッピングモールまであともう少し。

よぉーし、ここはお姉ちゃんの出番だね!

ひょいっとミカを抱っこして、にっと笑ってみせる。



「いくよーっ」



大きく踏み出した一歩。

そのままイベントの宣伝をしているサンタさんを通り過ぎて、駆け抜けていく。



「わぁ……あははっ」



ミカの楽しそうな笑い声を聞いていると、わたしまで楽しくなってくる。

もやもやした心が晴れていくような気がした。



“いつか”を待つより、わたしは今伝えたい。



織と一緒にいると、
分からないことばかりだけど。


ベランダでひとりで泣いてるし、なぜか切なく笑う、私の頬に触れる手は、震えていた。

心配性で運動音痴、眠たくなると甘える。


…ご飯を作るのが上手…優しい、足がつってまで髪を乾かしてくれる、声が心地いい


……体温が高くて…あたたかい


もう、織の体温を忘れたくないよ。

もっと織と手をつなぎたい。


……ちゅって、してほしい


「ふふっ…」


照れてうまく言えなくてもいいよね。



わたしは織が__