「ほら、おいで」



「おりーーっ」



これにてバッドエンド…


…なんてことにはさせない!!



織のお腹をチョンとつつくと、体がピクッと反応した。

…ふふん、倒れたふりで私が髪の毛を乾かすとでも思ったかっ?!ハッハッハッ

ツンツン攻撃だぁー

織のお腹を高速でツンツンすると、織は堪えきれなくなったかのように、プルプルと体を震わせた。



「……っ……っ」



ふふっ…織が必死に笑いを堪えている…


でもいくらツンツンしても倒れたふりを続けるから、そろそろ次の作戦にうつろう。

…んー…


次の作戦…次の作戦……あっ

いいこと思いついた。



「……うぅー…いてて…」
 


作戦二!お腹痛いふり!

お腹をさすりながら、ぎゅっと小さくしゃがみこんだ。

初めは嘘だと思われるかもしれないけど、織は心配性だから、きっとこれには反応するはず。



「…立夏?」



あ、ほら。

私の勝ちだぁ〜〜!




「りつか、りつか、どこ痛い?」

「腹痛い?」



織が慌てて駆け寄ってきてくれた。

そして心配そうに何度も声をかけながら、私の手を握ってくれる。