「ほら、おいで」




『もう、何度も言ってるでしょっ、織は私の幼なじみで、これからも幼なじみ。…織もきっと、そう思ってるよ』



一人で静かに本を読む織を横目で見つめて、また逸らす。



『立夏!甘いぞ立夏!中学卒業しても今みたいな関係が続くとは限らないんだよっ』

『えっ…どうして?』

『高校生なんて青春の塊!織くんにハッピーライフがきたらどうするの?!』

『…はっぴー…らいふ?!』

『そうっ、織くんにカノジョができたら?!』

『か、かの、かのっ?!』



たくさんの友達に、織に告白しなって言われて、それにたくさん背中をおしてもらった。

いいことも教えてもらった。



“クリスマスイブか、クリスマスに、一緒にイルミネーションを見に行くと、そのふたりは結ばれる”

って。


何度か勇気をだして伝えようとしたけれどうまく言えず。



『織…さ、2か4か25ってっ』

『………ポイント2倍デー?』

『……。あははっ』



…区切るところ間違えたぁ〜〜



グダグダしているうちにいつの間にかクリスマスは終わってしまって、あっという間に卒業のときが来てしまった。