「ほら、おいで」



昨日は母ちゃんと喧嘩して、気持ちが不安定やったし、織と再会できて嬉しかったから分からんかったけど、

これってすごくドキドキするシチュエーションなのでは?!



「……ごはん、食べろ」



命令口調なのに優しい顔するのやめてぇ〜〜

ドキッとするやん〜あぁ〜〜



「か、かお洗ってくるっ」



ドタバタと慌てて洗面台に行き、パシャパシャと顔を洗う。

ドキドキドキドキドキドキ。

いつもより速い心臓の音。


なにこれ…なにこれ…なんかヘンッ


織の顔を見ると、昨日のチューを思い出してしまう。

感触とか温度とか…ぜんぶ、頭から離れない


どうしてあんなことをしてしまったのか分からない。

きっと、もっと他に方法があったはずなのに。



「…どうしよ…」



かお…熱い



「…お腹こわした?」

「どゎぁっ?!」



いつの間にか後ろに立っていた織に声をかけられて、ビクッと肩がはねる。

じーっとこちらを見つめる織は、私と違って普段通りだ。