「ほら、おいで」




立夏の母さんの声を聞いていたら、だんだん目が覚めてきた。

朝が似合う人だ。


あ…ちげぇか



「……もう昼だっけ」



こんなにぐっすり眠ったのはいつぶりだろう。

体が少し軽い気がした。


リビングに戻って、まだソファで眠っているだろう立夏へと視線を向ける。



「え………」



立夏はソファから転げ落ちたのか、床で眠っている。


…痛くねぇのかな


かろうじて片足だけソファにあるけれど、それももうすぐ落ちそうだ。


ドテッ

…あ、おちた



「ん〜……もうっいたい!」

「……ふっ…くふふっ…」



起きたかと思ったけど、また静かになったので、きっとさっきのは寝言だったのだろう。


それにしても、立夏がぼやけて見えるな。

なんでた?


不思議に思って、目元を触ってみると、なにもない。

…あぁ?



……俺、メガネどこやったっけ



そう言えば、電話がかかってきたときも、メガネを探していたような…