「ほら、おいで」



立夏の目尻には涙がにじんでいた。

眉を下げて、今までに見たことのないくらい顔をくしゃっとさせて、ほんとうに嬉しそうに笑った。


この笑顔が、来年も、この先何十年も見られるのなら、



…クリスマスプレゼントはそれで十分なのに。



こんな情けなくて頼りない俺を、選んでくれた立夏に、来年はきっと手袋をわたそう。


その時も笑ってくれるだろうか。


手をつないで向かった先は、地元のショッピングモールにある大きなイルミネーション。


『わぁぁ…きれーー…』


目をキラキラ輝かせながらツリーを見上げる立夏を、横目でたくさん見つめてしまう。


イルミネーションはきれいだ。

けれど俺の隣で笑う立夏は、愛しいくらいにきれいだ。


『ねっ…おり、きれいだね』

『……うん』


つないでいる手に、ぎゅっと力が込められたような気がした。



『…そんなに、…見んでよ』


どうやら気づかれていたらしい。


『……ふっ…』

『なんで笑うん〜』