「ほら、おいで」



『おり!クリスマスプレゼント!』


そう言って手渡されたのは、可愛いラッピングのされた紙袋だった。


中身を見てみると、そこには白くて触り心地のいいブランケットがひとつ。


立夏から初めてもらったプレゼント。



『………あり、がとう』



ありきたりな言葉しか言えないけれど、俺がそう言えば、立夏はまた目尻を下げて笑う。

幸せそうに、はにかんでくれる。


俺はなにもプレゼントを用意していなかった。

たくさん悩んだけれど、なにひとつ思いつかなかったんだ。


人にプレゼントをあげたことがなければ、女子が喜ぶようなものも分からない。


イルミネーションに向かう途中、立夏は呟くように言った。


『……はぁ…今年もさむいね』


小さな手をこすりあわせて、はぁと息をかける


そのとき思った。

手袋をプレゼントすればよかったって。


『……手』


ふるふると小刻みに震えるその手に、思わず触れた。