「ほら、おいで」




「……ごめん」



織はずっと、なにに謝っているの?

どうして切ない声で、そうやって謝るの?

やめて。



「なんでっ、忙しかったんでしょ?じゃぁ謝る必要ない」



謝るのは私の方なんだよ。



「変なこと言った。織が私を避けるなんて、ありえんのにねっ」



私が笑って見せると、織も表情をやわらげた。

あの時と同じように、ぎこちない笑顔だった。

織の唇が、かすかに震えている。


私と一緒にいる時は、
織に心から笑ってほしいよ。



「おりゃっ…ブランケットひとりじめしてやる〜〜」

「………別にいいけど」

「そこは取り合いになるところやんっ」

「ご―」



無意識だった。

織のその言葉を最後まで聞きたくなくて、気がついたら、わたしは織の唇に自分の唇を重ねていた。



「それ以上は、言わんで」



『ごめん』なんか、もう二度と言わしてやるか

そうやって強気でいられた時までは良かった。

織の顔が真っ赤になっているのを見た途端、いましたことの重大さを知る。


……あ…れ、いま、なにしたっけ…


織の唇、やわらかっ

いや、そうじゃなくてっっ



「ちゅ、……ちゅーーしてもうた!!」

「ごめんっっ」