「ほら、おいで」




「かってに出てってごめん…織の家に泊めてもらってたんだ」



どうして織が隣にいるのかを説明すると、なぜか母ちゃんは「知ってるわよ」と言った。



「あんたのする行動なんて、母ちゃんすぐ分かるんだから、バカねぇ」



母ちゃんは、ニヤニヤと笑っている。


えっ…!!母ちゃん知ってたの…?!



「織くん、わざわざ家までおくってくれてありがとう」

「いえ…、遅くなってしまってすみません」

「あははっ…もう、織くんは謝らなくていいの…!ちゃんと帰る前に連絡してくれたし、無事に帰ってきてよかった」



帰る前に連絡…って…


その言葉を聞いて思い出したのは、織とクリスマスツリーを見た後のことだった。



『も…、もうそろそろ帰る?』

『……うん』



歩き始めてすぐ、織はなにかを思い出したようにたちどまった。


そして、『…ごめん、ちょっとだけ待って』と言って、真剣な顔をしながら誰かと電話をしていたのだ。

高校の友達かな?って思ってたけど…


…その時、母ちゃんに連絡してたってこと?



「…ふぅん…」



私に秘密で、ふたりで連絡とりあってたんだ