『だから…、』
その言葉の続きを聞きたくなくて、ぎゅっと、織のお腹に抱きつく。
ごめん…は、もう言わんでよ
「…っ…うぅ〜〜〜っ…」
涙が、溢れて止まらなかった。
織がそんなことを考えていたなんて、自分をすごく責めていたなんて知らなかった。
……悲しい…悲しいよ、織
織は最低なんかじゃないし、いつもわたしの方が助けてもらってたのに…、おいでって…言われるのが好きなのに……っ、少しも伝わってなかったんだ…
離れないように、ぎゅっと強く抱きしめると、織の手が静かに私の背中へ触れた。
「だから…、立夏……」
「………ありがとう」
……え?
「また会いに来てくれて…ありがとう」
「今を楽しむことを…教えてくれてありがとう」
「いつも……笑ってくれてありがとう」
言葉の続きはごめんじゃない、反対の言葉だった。
ひとつ、ひとつ、「ありがとう」と言われるたびに、織との思い出が頭に浮かんでくる。
「バカだよな俺…そばにいない方がましだなんて……そんなこと心底思ってねぇくせに」
「離れてる間…会いたくてしかたなかった」
不意打ちの胸キュン発言に、ドキッと、胸が高鳴った。



