「ほら、おいで」




「…な、なんだよー」



必死になって考えていた自分が、今更恥ずかしくなって、織の肩に、とんっと軽くぶつかってやった。


…織が言い出したくせに〜


「…っ…ごめん」


口では謝ってるくせに、態度はぜんぜん反省してるようには見えない。


だって、肩を震わせながら笑うんだもん。


でも…織が笑ってると、わたしも嬉しい。



織の笑顔と、雪だるま。

ふたつが重なって、あっと思い出した。


私はポケットの中に手を入れて、手探りでキュッとあるものを掴む。



「おりっ」



名前を呼んで振り向いた瞬間、ポケットから手を出して、織の目の前に差し出した。



「じゃーん…っ」

「私から織へ、クリスマスプレゼントですっ」



どうかな?

どんな顔するのかな

びっくりするかな?

喜んでくれるかなっ?


…笑って、くれるかなぁ



ワクワク、ドキドキした気持ちで、そっと織の顔を見上げる。


織は目を丸くしていた。



「あははっ…そんなにびっくりした…っ?」



そう言った時、ぽろ…と、織の左頬に透明な雫が伝っていった。



「………え…?」



……雪?