「ほら、おいで」




「………」



イルミネーションが両側にある道を、ただふたりで黙々と歩く。


チラッと隣を盗み見れば、織はいつもと変わらない顔で、ぼんやりとイルミネーションを眺めていた。


ど、ドキドキしてるのってわたしだけ…?!


もう織と一緒にイルミネーションは見れないって思ってたから……嬉しい

一緒に見れなくても、私のこの気持ちを、いま織に伝えるんだって思ってた。

友達から聞いた、あのうわさ話に頼らずに、ちゃんと伝えようって思ってた。


でも…一緒に見れたんだから…この気持ちを伝えるのは、また今度でいいの…かな


もしかしたら、そのうわさ話の力で、告白しなくても幼なじみから恋人に………



「…うぁぁ」



自分の弱さを吹き飛ばすように、ぶんぶんと首を横に振った。


……だめだめ…っ…負けるな、立夏


照れてもいいから、ちゃんと伝えるの。


うぅ…でもまさか織からさそってくれるなんて思わなかったぁぁ



「………あ、雪だるま」