「ほら、おいで」



「……ショッピング…モールに…?」



いつもと変わらない抑揚のない声で、織はそう聞き返した。

せっかく苦手なウソをついたっていうのに、最後の最後にばれるのはやだよ…?!



「あーー…!」

「そうじゃん!おり、わたしたち…ねっ?あの、け、けーき!ケーキ買いに行くんだよね……!!」

「……??」

「もう、ほら、忘れたの?おじいちゃんかよっつって…!あははっ…ほらいくよ!」



ここは強行突破しかない…!!


ポカポカと織の背中を軽くたたいて、ショッピングモールへと歩いていく。

それを呼び止めたのは、父ちゃんだった。



「あのっ……」



ふたりして同時に振り返ると、父ちゃんは真っ直ぐ私達を見つめていた。



「……もし機会があれば…っ…もし気が向いたら、また来年も…っ…この子達に会いに来てやってくれませんかっ…」



気持ちよさそうに眠っているミカとショウを、もう一度しっかり瞳にうつす。


…あぁ…やだなぁ…