「ほら、おいで」



えっと、驚く声も出なかった。


……恥ずかしすぎて


いつの間にかショウがこんなに近くにいたなんて知らなかった。


ハッとして周りを見渡せば、たくさんの視線がわたしたち二人に向けられていて、みるみるうちに全身が熱くなってゆく。


恥ずかしさで、ぐるぐる目がまわってしまいそうだ。


ショウの隣で不思議そうに首を傾げているミカと目があって、思わず早口で言った。



「かっ、母ちゃんと父ちゃんのところ戻ろっかっねっ?」



少し強引にその場を離れると、背後から微笑ましいと言わんばかりに、小さな笑い声が聞こえてくる。


は……恥ずかしいぃ〜〜…



「お姉ちゃん、みて、みて!」

「ん?」


隣を歩くミカが持っているのは、大きな箱だった。

あ、景品だ



「すごいねっ、それ…ドレス?」


箱には可愛らしいアニメのキャラクターが描かれている。

きっと、このキャラクターが着てる服が入ってるんだ。



「…うんっ…」


ミカが着てるところを想像すると、可愛くて頬がゆるむ。


……写真を撮りたい