帰りに待ち合わせをした公園に寄った。そこの人目につかないベンチに座ってしばらく話をした。「圭兄、私今すごく幸せだよ。これも全部圭兄のおかげだよ。本当にありがとう」と言って、はじめて自分から圭兄に抱きついた。

圭兄は頭をなでながら、「ここの公園で小さい頃約束したの覚えてる?」って聞いてきた。「え?!もしかしてそれってブランコのところでした約束?お嫁さんにするていう・・・」とびっくりして圭兄を見た。「小春をオレのお嫁さんにするって小さい頃約束しただろ?小春はオレの初恋の女の子なんだよ。覚えてくれててうれしいよ。今も気持ちは変わらないし、むしろ今の方が小春を幸せにしたい、大事にしたいって思うから今日イメチェンして自信をもって高校生活スタートしてもらいたかったんだ。オレの一番好きな言葉を教えてあげるよ。『過去と他人は変えられないけど、未来と自分は思うがまま』って言葉。今の小春にぴったりだろ?一緒に幸せな未来を作っていこうな」って言って圭兄は強く抱きしめてキスをしてくれた。