圭兄についに「好き」って伝えた。それに圭兄も「好きだ」って言ってくれた。両親を亡くして心が氷のようになってたけど、圭兄がその氷を溶かしてくれた。フローランテだったから人の目もあったのに、圭兄はまたキスしてくれた。そして「付き合おう」って言った。いっぱい伝えたい気持ちはあるのに「うん」ってうなずくことしかできなかった。

 バスに乗って家に帰った。叔父と叔母は今日はいない。シャワーを浴びながら私の心はまだドキドキしてたし、圭兄と付き合えるって幸せすぎて信じられなくなりそうだった。

 お風呂から上がると圭兄が「今日一緒に寝よっか。もちろん小春が嫌なら無理強いはしないけど・・・。」と照れながら言ってきた。

 私はコクンとうなずき、圭兄の後について行った。

 圭兄の部屋に入ったことはなかった。圭兄の部屋はモノトーンでまとめられていて、男の人とは思えないくらい綺麗に整理整頓された部屋だった。

 圭兄はベットに座り、「小春も座りなよ」とベットをトントンとたたいた。

 そしてドキドキしながら座ると圭兄が優しくキスをしてゆっくり押し倒してきた。私を押した後圭兄は「大丈夫。キス以上のことはまだしないから。おびえないで大丈夫だよ。」と優しく言った。そして長いディープキスをした。お互いの存在を確かめるように、好きって気持ちを伝えるために。キスの意味がなんかわかった気がした。

 その夜は手をつないで寝た。
 
 叔父と叔母には言えない秘密の関係。

 でも本当に小春日和のようにあたたかい恋のはじまりだった。