一難去ってまた一難・・・だった。

その次の日からマイクは山田に無理難題を言った。出張も多くさせた。今日子と会う時間を奪ったのだ。
今日子はとにかくマイクと2人きりにならないようにした。ランチも誰かを連れて行った。夜は断って、誰かに押し付けた。
仕事では、山田はマイクの要望に対して真摯に向き合い、一つ一つ難題を解決していった。そのおかげというか、業績は上がった。マイクと山田のおかげ?だった。

「マイク、さすがと言いたいところだけど、あなたのやり方には問題があります。私は山田君をいじめているようにしか見えない。」
「そうだよ、今日子。その通り。僕はわかっていて無理なことを山田に言っている。でも彼はこなしてしまうんだ。だからもっといじめたくなる。君が僕と付き合ってくれれは、山田は元通りになるヨ。君次第だよ。」
「酷い・・・」
今日子は悩んだ末に山田にそのことを相談した。
「今日子さん、僕たち結婚しよう。そうすればマイクは何もできないよ。」
「でも、あなたは飛ばされるかもしれない。」
「そうなったらその時は僕が会社を辞める。何が何でも今日子さんと一緒にいるよ。」
今日子はうれしかった。