そして、大学2年となり
やっと1人の怪物が卒業していき、兄、社会人になる。大学1、2を争うイケメンの兄の卒業は大学を衝撃の渦に巻き込んでいた。女の子たちの泣き叫ぶ声が…今でも耳に焼き付いてるくらいに。
心の中で笑っていたのは多分私だけ…笑
出来の良い兄は、大企業の商社に勤め始め
毎日忙しくて私を構える時間が極端に減った。


ユンちゃんが同じ大学にいるけど
彼とは学部が違うから、たまーに学校ですれ違う程度で、高校の時とは違い、校内での接点はほぼ無くなった。


お兄ちゃんが卒業した今
彼は大学イチのイケメンに認定され私の学部でもユンちゃんを知らない人は1人もいない。


本人は至って涼しい顔してるがね…笑 
ただ、周りが彼の動向を放っておかないのである。ユンちゃんはまるで歩く広告塔のように
黙ってても目撃情報が耳に入ってくるので
そこを意図的に避ければさらに遭遇率を減らせる。


私はというと、大学の中にすっかり溶け込み
同化してるのでユンちゃんが私を見つける事は皆無、笑。


お兄ちゃんもいないし生まれて初めて自由を
手に入れた気がして毎日が楽しい!


家に帰ればユンちゃんが家にいたり
私がユンちゃん家に行ったりして会う事は良くあるけどね…


ふふふふふふ笑


私は美人ではないけど、至って普通の容姿ではあると思っている。


父も母も兄もびっくりするくらい美男美女なので、橋から貰ってきた子ではないので、多少は良い遺伝子を貰っていると思いたい。


兄やユンちゃんのいない時は
声をかけられる事もあるし…


最近は大学の校内でも
声をかけられる事が増えた。


兄達には内緒だけど
ナンパだってされた事ある。


えっ?ナンパされるならついて
行けばいいじゃんかって??
いやいやいや、それは違う。
そんなの、暇つぶしのチョロい女だと思われてるだけだし。


私はただただ普通の恋がしたい。


同年代の女の子がしてるような経験をしたい。


自分から出会いを求めて努力すれば
きっと恋だってできるハズ。


いや、ちょっと、心配になってきたぞ…
実は私はブスだから普通のハードルが
高いのかな?


いやいやいや、ダメよ!ハナ。
自分を卑下したって何もプラスに
はならないのよっ!!


努力はすればいつか必ず実るのよ!
そうそう!その気持ちでがんばろう!笑