【短編集】 and You.

さすがに追いかけることは出来ないので、彼が帰ってくる日を待っていた。
お盆の頃だったり、年末年始だったり。
すぐにまた会えると思い込んでた。

見事に期待は外れて。

何かと理由を付けて帰郷しなかった彼。

自分の読みは、甘かったのだ。

おばさんは何回か会いに行ってたみたいだし、誘われた事もあったけど、一緒に付いて行くのは違うような気がして。
やっぱり行けば良かったと後悔するのも毎度のことで。



一年経って、二年経って・・・。
自分が就職する頃には、彼を待つことを止めていた。