ずっと一緒だと思ってた。 幼稚園も一緒だった。 小学校も一緒だった。 中学校も一緒だった。 高校も一緒だったのに。 「もうすぐ、さよならだ。」 大学は別だと、一方的に告げた彼。 強い風が吹いて、髪がなびく。 彼の声は、さらわれない。瞳も揺るがない。聞き間違いじゃないらしい。