それに、頼くんの中でわたしの存在はもう迷惑以外の何者でもないんだ。






なら、とことん迷惑かけてもいいよね!?




これ以上落ちることもないだろうし…






うん、ダメ元で言ってみよう!





と放課後、頼くんの教室に足を向けた。




青野くんたちとワイワイ楽しそうに笑い合う頼くんに見惚れていると「あ、莉子ちゃん」とわたしに気づいてくれた青野くん。







青野くんの声に頼くんもこちらに顔を向ける。





「よ、頼くんっ」




片手を上げ頼くんに笑顔を見せると、相変わらず嫌そうな表情をされてしまった。





ま、あんな表情はもう慣れたもんよ。