「あ〜……俺、甘いもの大嫌いなんだよね」







そう言った頼くんの言葉に耳を疑う。




甘いものが…嫌い……大嫌い!?






なんて聞いてないんですけどっ!!!




以前聞いた時はそんなこと一言も…!





動揺から手に握る箱に力が入る。






「ご、ごめんなさいっ」





そう聞こえた声はどこか鼻声だった気がする。




と同時に勢いよく飛び出してきた女子は、わたしと目が合うなり俯いて去って行った。





やば…とりあえずわたしも戻ろ。