「……俺は莉子だけだよ」






そう言うと、右手をぎゅっと握ってくれた。




なんか頼くん……甘くなった?





こういうことを今は調味料で例えるんだっけ?






だとしたら、今の頼くんは砂糖だね。




…いつもは盛り塩だけど!!






「頼くん、わたしの彼氏になったからには覚悟しといてね?愛情いっぱい捧ぐから」



「…はいはい」





なんて適当な返事をしたわりには、なんとなく顔は嬉しそうに見えた。






多分、頼くんもわたしを好きでいてくれている…