律くんに背中を押してもらい、かれこれ1時間近く走り続けていた。





頼くんったらどこにいるの!?




家はもちろん、どこにもいないんだけど!





「…あ、もしかして学校…?」






こんだけ探し回っていないところをみれば、もう残すは学校しかない。





踵を返し、学校へと走る。





どうかいますように!と祈りながら。







学校に着く頃には呼吸もままならない状態…



こんなに全速力で走ったのは人生初かも。





「はぁ、はぁ、はぁ……っ」