気が重いまま、前を歩く頼くんと沙耶さんの背中を見つめる。





「莉子ちゃん…怒ってる?」



「…怒ってるよ…」



「ほんとごめんっ!やっぱり今日やめとく?」



「……ううん、ほんとは怒ってないし、全然大丈夫!行こ?」







と笑いかけると安堵の表情を見せた律くん。




あの2人のことは気にしないようにしよう!






極力視界に入れないように…!






そう心に決め、律くんの隣を歩いた。





「ねねね、ジェットコースター乗ろうよっ」





振り向いた沙耶さんはそう言いながら、真上のジェットコースターを指さした。





ジェットコースターわたしは平気だけど、頼くんは大丈夫なのかな?